
女性に毎月やってくる生理。
生理にまつわる悩みは多くの方が経験をされていることでしょう。
もし、ご自身に悩みが無かったとしても、周りのお友達やご家族の中には悩んでいるという方が少なくとも1人はいるのではないでしょうか。
お腹が痛い、イライラする、肌荒れや便秘になる、むくみが起こりやすい、寝ても寝ても眠い、などお悩みは千差万別。
生理前2週間から終わるころまで長い方は3週間ぐらいそんな状態だったりします。
この状態はもしかするとホルモンバランスが乱れているのかも!?
現代女性は多くのストレスにさらされています。それによって、女性ホルモンのバランスが乱れると、心や体にさまざまな不調があらわれますが、特にそれが起こりやすいのが生理前から生理中にかけて。
心も体も本調子になりにくいこの時期。少しでも心地よく過ごしたいですよね。
そんなホルモンバランスの乱れを整えてくれる効果があるといわれるのが「アロマテラピー」。よい香りでリラックスしながら、女性ならではの不調を和らげるアロマについて、ご紹介していきます。

美と健康に関わる女性ホルモン
私たちの体内には多数のホルモンが存在します。
その中でも女性ホルモンは、卵巣から分泌され、女性の身体のリズムや美容などに大きく影響すると言われています。
この女性ホルモンには「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」と呼ばれる2種類のホルモンがあります。
「エストロゲン」は女性らしい丸いボディラインを作ったり、肌や髪の毛の潤いを維持したり、女性の美容に大きな影響を与えています。
「プロゲステロン」は妊娠を維持するために必要なホルモンです。受精卵を着床させる準備をしたり、基礎体温を上昇させたりといった働きをします。
女性ホルモンとアロマの関係
これらの女性ホルモンはとても繊細です。
ストレスや不規則な生活などですぐに乱れてしまいます。ですから、まずはバランスを乱さないようにすることが大切。
とはいえ、完璧に乱さない生活を送る、なんてことはなかなか難しいですし、何が原因で乱れているのかわかると苦労はしません。
そんなときに、手助けをしてくれるのがアロマ。
女性ホルモンが分泌される経路は、においの情報が神経細胞や自律神経を介して末梢臓器にさまざまな働きをするときの経路とよく似ていると言われています。香りは嗅覚を通じて電気信号となり脳に届き、ホルモン分泌の司令塔である脳の視床下部や下垂体に働きかけてくれます。
では、おすすめのアロマを紹介していきます。
おすすめのアロマ
ゼラニウム

ローズのような香りの葉から採れるエッセンシャルオイルで、女性ホルモンのアンバランスによいとされています。嗅ぐだけでエストロゲンが増加したという研究結果もあるそう。フローラルの香りは女性に人気があり、生理前の不安やイライラを鎮め、精神を安定させる働きが期待できます。
ラベンダー

生理痛が気になるときなどには、鎮痛効果に優れたラベンダーを。リラックス系のアロマの代表で、副交感神経を優位にしてくれるので生理前のイライラするときなどに使ってみてください。清潔感のあるフローラルハーブの香りで睡眠の質をあげてくれるので、お休み前にベッドサイドに置いておくのに最適です。
クラリセージ

古くから、女性ホルモンが不足するときによいといわれています。スクラレオールという成分が含まれており、女性ホルモン(エストロゲン)と似た働きをします。やや強めのハーブの香りのため、苦手な方はオレンジスイートのアロマを混ぜるなどしてもOK。生理痛や生理不順、更年期障害など女性特有の症状の緩和に役立ちます。
また、鎮静作用に優れストレスを緩和し多幸感をもたらすと言われています。
※注意※妊娠中の使用は避けましょう。
スイートマジョラム

神経を鎮静させる領域を刺激してセロトニンを分泌させるということや、血のめぐりをよくして体を温めてくれるハーブといわれています。生理中のむくみが気になるときや、冷え性の人におすすめ。甘酸っぱいニュアンスのあるハーブの香りです。
ネロリ

繊細で優しい女性的なフローラル調の上品な香り。精神的に心地よいリラックス感をもたらし、女性ホルモンに似た働きをしてくれます。自律神経が整うので鼓動のリズムも安定へと促します。生理前やPMSでのイライラ症状、更年期障害による身体の辛い症状にも効果が期待できます。他にも血行不良の改善にもおすすめなので、女性に多い冷えやむくみといった血行不良による悩みにも効果的です。肌を柔らかくし弾力を付与します。皮膚の細胞に働きかける作用が強いので、新陳代謝を促し、肌の状態を整えます。また、腸を整える働きなど嬉しい効果がたくさん。

リラックスをして生理の不調をのりこえましょう
アロマを使うと、お花屋さんや自然の中に行ったときに体感するような植物のあのすがすがしい香りが、お部屋に広がり、ふと肩の力が抜けて、癒されます。
アロマ自体には、直接生理のお悩みをなくす働きがあるわけではありません。
ですが、アロマでリラックスする時間を増やせば、体のコンディションを整えるサポートになることでしょう。
ひとときでも生理のストレスを解消する時間を持って素敵な毎日にしていきましょう。

recommended posts
-
vol.099 季節の変わり目にフケが出やすくなるのはなぜ?丁寧な日々のケアで悩み知らずな頭皮を目指そう
2021.05.14
-
vol.370 「ギルトフリー」って何?我慢しないヘルシーに楽しむ食事・スイーツ
2023.09.21
-
vol.382 働くとは?SDGs目標8「働きがいも経済成長も」が求められる現状は
2023.11.01
-
vol.256 SDGsの第1番目の目標「貧困をなくそう」。今、世界で起こっていることは
2022.09.05
-
vol.244 グローバルリスク報告書からこれからの未来を読み解く。今、私たちにできること
2022.07.25
-
vol.178 なぜ「植物性ミルク」が選ばれているのか?知っておきたい植物性ミルクの基本
2021.12.28
-
vol.218 私たちの体をつくる食事法。その中でもローフードとマクロビオティックの違いとは?
2022.05.07
-
vol.262 サステナブル・ファッションの必要性とは?ファッション業界の課題とサステナブルを考える
2022.09.26
-
vol.465 デトックス効能を持つ ハーブ「ダンディライオン」。ダンディライオンの持つ効果効能
2024.10.22
-
vol.099 季節の変わり目にフケが出やすくなるのはなぜ?丁寧・・・
column | 2021.05.14
-
vol.370 「ギルトフリー」って何?我慢しないヘルシーに楽し・・・
column | 2023.09.21
-
vol.382 働くとは?SDGs目標8「働きがいも経済成長も」・・・
column | 2023.11.01
-
vol.256 SDGsの第1番目の目標「貧困をなくそう」。今、・・・
column | 2022.09.05
-
vol.244 グローバルリスク報告書からこれからの未来を読み解・・・
column | 2022.07.25
-
vol.178 なぜ「植物性ミルク」が選ばれているのか?知ってお・・・
column | 2021.12.28
-
vol.218 私たちの体をつくる食事法。その中でもローフードと・・・
column | 2022.05.07
-
vol.262 サステナブル・ファッションの必要性とは?ファッシ・・・
column | 2022.09.26
-
vol.465 デトックス効能を持つ ハーブ「ダンディライオン」・・・
column | 2024.10.22